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文化ボム!

ああ…米がとられた…

それはそうと拍手SSを一新したんで旧拍手SS公開です

年となくだらだら~っと…
続きからでどうぞ

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<怒るわけ>

「…どいてくれないか?本が読みにくい」
「嫌よ」
困った霖之助が膝の上の少女に声をかけて見るが、金髪の少女はたった一言でばっさりと切り捨てる。
ぷぅ、と頬を膨らませながら、いつまでも膝の上を陣取る少女が怒っている理由など
見当のつかない霖之助はただただ現状に身を任せるしかなかった。
それでも、現状打破の糸口はないのかと少女が入店した時のことを思い出す。
いつもより余計に幼くなってやってきた八雲 紫が入店した時のことを…



「いらっしゃい。君が入口からやってくるなんて、明日は槍でも降ってくるんじゃないか?」
「いらっしゃいましたわ。降らせてほしいのならいくらでも降らせて差し上げましょうか?」
いつものように胡散臭い笑みを浮かべてやってきた紫は普段のそれより幾分幼い姿で入店してきた。
霖之助にとってそんなことは日常茶飯事であったため、たいして気にもしていなかった。
しかし、いつもならばそんな反応にも慣れているはずの紫も今回ばかりは違っていた。
何か自信ありげな笑みを持って、えへんと子供っぽく霖之助に問いかけてきたのだ。
「どうかしら?かわいいでしょ?」
ニコニコと珍しく胡散臭くない笑みを浮かべながらである。
しかし、特別子供が好きというわけでもない霖之助は「どう?」などと聞かれても、『別にどうとも思わない』のであった。
だからこそ霖之助は。
「いくら年だからと言って、そんなに若作りするのはどうかと思うぞ?」
と、いつものように皮肉交じりに返すのであった。




そして現在の状況である。
もちろん霖之助が回想を終了したところで、何が悪かったなどと皆目見当がつかず。
また困った顔で膝の上の幼い紫に同じ答えを繰り返す。
「…どいてくれないか?本が読みにくい」
「嫌よ」
もう何度目かわからない問いと答え。
霖之助は半ばあきらめ、どうせならばと絹のように繊細な紫の髪をなでてやる。
「あ…」
怒るかと思っていたが以外にも大人しくなる紫に少し驚きつつ、
構わないというのなら存分に堪能してやろうと柔らかい髪を何度も何度もなでてやる。
そういえばと昔を思い出す霖之助。
幼い魔理沙に似たようなことをやったことを思い出す。
だから、その幼い魔理沙と紫を照らし合わせて思いついたことが口走ったのだろう。
あの頃の魔理沙と決定的に違うところ。
「そういえば、いつまで若作りするつもりだ?」
「…この馬鹿!」
紫のアッパーが見事に霖之助の顎に決まった。





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少女臭のゆかりんは好きです。でも天然でブレイクされるゆかりんはもっ~~~と好きです。

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<乙女ちゃん>


深い深い深呼吸。
すーはーすーはー何度も呼吸し、ドキドキと荒くなった心臓を押さえつける。
扉の向こうにはいつも通りの光景だろうがいつまでも慣れることはない。
この感情の原因であるあの人がいつもの場所に座っている光景に。
「いらっしゃい」
「は、はい、こんにちは」
どきりと、跳ねる心臓を必死に抑えつけながら、自然に出てくる笑顔を霖之助へ向ける。
少しぎこちない動作で一歩一歩確実に霖之助の所へ近づく。
「これが頼まれていたものだよ」
「あ、ありがとうございます」
頼まれていた荷物を手渡される。
手と手が触れ合いそうになって、そこでまた心臓が爆発しそうになる。

――チャリンチャリン

「あ…」
手が緩み、口のあいた財布が小銭をまき散らしながら床に落ちる。
バラバラになった小銭が自由奔放に躍り、舞い、鈴仙を小馬鹿にするように足元を通り抜けていく。
「大丈夫かい?」
「は、あ…はい、大丈夫です!」
霖之助に声をかけられ我に帰る。
あわてて床にちらばった小銭を必死に集めようとする。
自由になった喜びからか、小銭は鈴仙の手をするりとかわしころころと逃げ続ける。
捕まえようとした手から逃れた一枚を追って鈴仙も追いすがる。

――ゴツン

「痛!」
「大丈夫かい?」
ぶつけた頭をさすり顔を上げれば、すぐ目の前に霖之助の顔があった。
鈴仙が驚きで声をあげる前に霖之助の手がぽふんと痛む頭に優しく置かれる。
「大丈夫かい?顔も赤いし風邪でもひいてるんじゃないか?少しここで休むといい」
そういって奥の部屋へと促し、鈴仙が散ばせた小銭を一つ一つ確実に拾っていく。
全部拾い終わったところで代金分だけ机の上に乗せ、残りの分は財布の中に入れる。
それを見届けてからお礼を言おうと口を開ける前に、また額に当たるものがあった。
ぴたりと張られたそれはひんやりと痛む額を癒してくれる。
「それの道具は冷えぴたと言って、打撲などを冷やして癒す効果があるみたいだ」
額のそれをなでながら鈴仙は少し嬉しい気持ちになる。
こんなに優しくしてくれるのはもしかしたら自分は彼にとって特別な存在なのかもしれないと思ったからである。
「ありがとうございます」
自然に出てくる笑顔のお礼。
嬉しい気持ちのこもったこのお礼の感想を鈴仙は待つ。
霖之助はいったいどんな気持ちなのだろうかと。
「ああ、当然のことだ。君はちゃんと代金を払ってくれるお客さまだからね」
にっこりと笑うその笑みに客という特別な意味が込められていた。
鈴仙は笑顔のままで凍りつく。
乙女にとって幻想郷とは残酷なところなのかもしれない。



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どんな奴にも平気でフラグブレイク。そんな自分の中での霖之助像…


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