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寺小屋前にて知識が出会う

ふはっはっは!リクのヤンデレ魔理沙に続いて連続でSSを投下!!
油断したなぁ!!
それはそうと、あみだは絶賛作成中です。
締め切りも報告も明日辺りになりそう。
まぁ、そんなものはとりあえず忘れて…


<寺小屋前にて知識が出会う>


これは続くかもしんねぇぜ…
連載的な意味で…

――――――――――――――――――――――――――――――
何気ない一日の出来事。
日が少し傾きかけた時刻。
霖之助は人間の里に買い出しに来ていた。
お茶、酒、煎餅と食糧を少々、それらを両手にぶら下げ、住処へと戻る途中であった。
帰路の途中で横切った寺子屋。
「おや、ここは」
どこか見覚えのある景色、ぼんやりと思いだすがその後が続かない。
両手に乗っかる重みも忘れて、記憶の戸棚をたどっていく。
「お前、こんなところで何を突っ立っているんだ?」
両手に荷物を持ちながら、何をするでもなく、ただ突っ立っているのだ、不審者に見られて当然である。
「あ、すみません」
その声で現実に引き戻された霖之助は声の主へと体を向ける。
独特な帽子をかぶり、彼と同じ銀髪に少し青みがかった長髪を持つ、赤い瞳の少女と目があった。
そこで記憶の戸棚が錆でも取れたかのようにするりと開き、寺子屋のことを思い出させた。
文々。新聞や幻想郷縁起に載っていたことを。
「あなたは、上白沢 慧音さん」
「そういうお前は何もんだ?」
不信感いっぱいに霖之助を睨みつける慧音。
霖之助は別段慌てることもなく、涼しい顔をしながら受け答える。
「申し遅れました。自分は森近 霖之助というものです」
「ほう、あなたが森近 霖之助か、聞いた話とはずいぶん違うな」
「失礼ですが。聞いた話とは?」
「人に対して冷たく当たるとか、変人であるとか」
「それはそれは…」
「聞いてた以上に変人ではあったが」
思わず顔を渋める霖之助。
それが可笑しかったのか、慧音くすくす笑いだした。
霖之助は聞いてたほど堅くない人だ、と心の中で呟いてますます顔を不機嫌に歪ませる。
「いや、すまない。して森近殿、この寺子屋に何の御用で?」
「いえ、買い物帰りに通りがかっただけだったのですが」
そう言って、手に持つ荷物を上げてみせる。
「この寺子屋を前にして、知識が豊富と聞く上白沢さんのことを思い出しましてね。面会願えないかと思案にふけっていたところでしたよ」
「ああなるほど。博識と聞く霖之助殿には私も一度は会ってみたいと思っておりました」
霖之助にとっても、慧音にとっても、知識人という仲間に出会えたのは嬉しいことであるようだ。
知識人とは知識を探究し、他の知識を読み集め、自身の知識を他の者に伝えるのを喜びと感じる生き物である。
知識を自身に貯め込むだけで他に伝えぬ物もいるが、生憎二人は伝えることに喜びを感じる者同士であった。
「して、ちょうど今寺子屋も終わったところなので。出会いも祝い、ひとつお茶でもいかがでしょうか?」
「ああ、ありがたく頂きましょう」
二つの影は寺子屋の中に消える。
日はまだ沈みかけた所であった。
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