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銃口の先

と、いうわけでゆか霖SSが完成いたしましたぁ!
ほんと難産ですた…
それはそうと、2000HITありがとうございます!
またリクを募集したいと思います!今回は先着一名で!
まぁこんな話もあれですから


<銃口の先>


続きからでどうぞー

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

古道具屋森近 霖之助は火炉の前にて額に汗して火縄銃を作成していた。
火縄銃、それは戦国時代に外来より日本に伝わってきたといわれる戦争の道具である。
幻想郷には博麗大結界に覆われる以前より伝わり、主に観賞用として用いられ本来の用途をなさない物となってしまった。
幻想郷自体が戦争とは無縁の存在であるため仕方のないことなのだろう。
ならば狩りや妖怪退治に使えばいいのでは、などという話もあるかもしれない。
だが火縄銃の精度ではまともに的に当たることなどなく、射程距離では空を飛ぶ妖怪相手に届くことなどなく、何よりも火薬を調合する手間と資金が無駄に高いため、狩りでも妖怪退治でも弓の方が優先されてしまうのであった。
では、なぜ鍛冶屋ではなく古道具屋の彼がせっせと火縄銃など作っているのだろうか?
理由は単純、依頼されたからである。紅魔館のお嬢様が火縄銃が欲しいと館のメイドにワガママを言ったらしい。そのメイド長がため息交じりで依頼してきたのである。
幻想郷の道具屋はあらゆるものが作れなくてはやっていけないのである。たとえそれが古道具屋であろうと服どころか御祓い棒まで作れなければやっていけないのであった。
とまぁ、そんなわけで霖之助は火縄銃なるものを作っているのである。

ガリッガリッ

木を削り、銃身をはめ込み、形を整えていく。
「よし、できた」
完成した一丁を掲げてひとまず構えを取って見る。
あのお嬢様のことである。きっとこれを撃ちたがるに違いない。
そう思った霖之助はできた火縄銃と火薬、弾を持って外へと飛び出して行った。
試し撃ちをしなければ、とても商品として相手に売るわけにはいかないからである。
しかし実際はただ自分が撃ってみたいというだけなのであろう。




「ええと、玉と火薬をつめて…縄に火をつける」
適当な木を的にして、銃口を向ける。
引き金を引くとガチン、という音とともに火縄が火皿に落ちた。
一泊遅れて発砲音が周りの森に木霊する。
「こんにちわ、今日は外から来て…」

―バスーン

打ち出された弾は見事に、隙間から出てきた妖怪少女八雲 紫の脳天へと命中した。

うるさい発砲音とは真逆の静寂が支配する。
霖之助は見なかったことにしたいのを必死に抑え込み、火縄銃をもって薬箱を取りに店内へと戻って行った。
「まぁ、彼女のことだ。死んではいないだろう」
などと呟いて。




「まったく、ひどい目にあったわ」
「それは自業自得というんじゃないか?」
案の定生きていた紫の頭に包帯を巻いてやりながらため息交じりで呟いた
「あら、撃ってきたのはそっちでしょ?」
「いきなり飛び出してきたのは君だろう?」
「いきなりじゃないわ。それにたとえ飛び出したとしても、悪くなるのは銃を持ってる方よ?車と一緒で」
「ここは幻想郷だよ。外の世界の法律を持ってこないでくれ」
霖之助が帰ってきた時は、頭から自らの手で撃ち込まれた弾丸を摘出するところであった。
それを見た霖之助はあまりの映像に吐きそうになったが、何とか喉までせりあがってきたそれを飲み下して今に至る。
「はい、終わったよ。それより今日は何の用だい?」
「あら、ありがとう。今日はただの暇つぶしですわ」
頭に包帯を巻きながらくすくすと笑う紫。
霖之助にはそれが不気味に見えて、思わず顔を歪ませる。
「冷やかしだったら帰ってくれ。うちには面白いものなんて一つもないよ」
「確かに面白いものは一つもないわね」
「…だろ?そういう訳だから帰ってくれ」
霖之助が苦虫をかみつぶしたような表情を作りながら、紫が帰るのを促す。
その表情がおかしいのか、再びくすくす笑う紫。
それを見て霖之助の顔はますます不機嫌へと染まっていく。
「店主の言うことも確かだし、さっさと帰って不貞寝させていただきますわ」
「ああ、そうしてくれ」
紫にさっさと帰って貰いたいために、ひらひらと手を振ってさらに帰宅を促す。
しばらくそうやって待ってみるのだが、一向に帰る気配を見せない。
一声かけて追い出そうと口を開こうとしたが、その声は紫の驚きの表情で止まってします。
「能力が…使えないわ…」
霖之助にとっては笑えない冗談である。
「きっとあなたの銃のせいね…」
突如、冷ややかな空気があたりを支配する。
それは君がいきなり目の前に出てきたせいだろう、と反論しようと試みるがなぜだか口が動かない。
「あなたには責任を取ってもらうわ」
ゆっくりと、ゆっくりと霖之助の方へ歩み寄る紫。
そして、紫はゆっくりと霖之助へ判決を下す。
「そういうわけで、しばらくここに泊めなさい」
「…は?」
思わず眼鏡がずり落ちる。
あまりのことで霖之助自身間抜けだと思うような返事を返すしかなかった。
「あら、だってそうでしょう。おそらく頭の傷が能力が使えなくなった原因でしょう?なら、それが治るまで泊めてもらうのが筋じゃないかしら?」
「それなら…」
「だめよ、私の家も博麗神社もここから遠いもの。歩いて行けというのかしら?それに原因はあなたの銃だといったでしょ?」
反論を挟もうにも先に先手を打たれてしまい、「むぅ」としか返すことができなくなってしまった。
おそらく彼女のことである何を言っても簡単に返されてしまうのだろう。
そう考えた霖之助は、早々に白旗を振ることにするのであった。
「わかったよ、今から布団を準備してくるから待っていてくれ」
そう言って、ため息交じりでとぼとぼと店の奥へと消えて行った。
そこには紫だけが取り残された。





「…計画通り!」
紫は実はすでに直っている頭の包帯を触りながら、そうほくそ笑むのであった。
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COMMENTS

No title

このサイトに書き込んだことはまだ無かったのですがリクエストが先着ならばお願いさせていただきます
ぜひとも「やんでれいむ」を!

No title

うおおやべえええ^^
$さん!$さん!ゆか霖!ゆか霖!

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