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うまいお茶のツケ

お茶って美味しいですよね~、ってな感じなSS。
さくっとみじかく!


<うまいお茶のつけ>


ではどうぞ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「こんにちわ、霖之助さんお茶淹れて頂戴」
いつもの如くうちの常連である霊夢が暇を持て余してやってきた。
常連と言っても客ではない。冷やかしすらもないで、ツケばかりをためていく困った常連だ。
「店に入ってくるなりいきなりそれか…」
「客にお茶を出すのは当り前じゃない」
「客はいきなりお茶を要求したりはしないよ。強盗じゃあるまいし」
「お茶を要求するような強盗見てみたいわ」
「僕の目にその予備軍が映っているんだが」
半眼で睨んでみるが、彼女は気にした様子もなく「それよりお茶は?」などとせかしてくる。
効果はないことに半ばあきらめつつ、新しく購入した新茶を淹れてやる。
「もう少しだから待ってくれ…はい、どうぞ」
「ありがとう、霖之助さん。…あれ?いつもと違うお茶じゃない」
綺麗な緑色をした緑茶を覗きこむ。
窓からの光に茶粉が反射して、宝石のようにきらびやかに輝く。
「ああ、珍しいのが売っていてね。なんでも抹茶も少し混ぜてるらしいよ」
「…毒見?」
「嫌なら飲まなければいい」
「飲むにきまってるでしょ!お茶なんだし」
そういって、くいっと湯呑を傾けた。
それを横目で眺めながら、こちらも湯呑を傾け中の緑茶を一口啜る。
口いっぱいに広がるお茶の香りとほのかな苦み。
「…おいしいわね…どこで買ったの?」
「いつもの茶屋さ。でも売り切れてもうないかもね新商品でもあるからね」
むぅ、と唸る。
唸りつつもお茶を飲む手を止めないというのはさすがというものだ。
やがて何か思いついてたのか顔を上げた。
「霖之助さん!このお茶、一袋いただくわね!」
有無も言わさず、ささっと店の奥にまで入っていき、例のお茶を一袋持って行こうとする。
「まて!勝手に持って行くな!せめて代金を払え」
「このお茶もきっといろんな人に飲まれた方が喜ぶわよ。店に置いといても香りが抜けてくだけでしょ」
そのまま外へと飛び出して、神社の方まですごい速さで飛んで行く。
普段、のんびりと縁側でお茶を啜っている姿とは思えないほどの速さであった。
「…やれやれ、強盗よりもたちが悪い」
溜息とともに彼女が持って行ったお茶の代金分、ツケを上乗せするのであった。
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「Do Your Best」のKAZEUTIと申します。リンクは全然大丈夫です。
というか、こちらこそぜひよろしくお願いします!

サイト立ち上げ直前にドルルンさんのブログもみてました
SS最高です!これからも、霖之助、霊夢、魔理沙のほのぼのSSを楽しみにさせていただきます。

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