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出汁物語

霖之助SSできたど~~~~!
前回創想話にもあげた<鶏鍋を食べよう>の続きです。


<出汁物語>


そういえばイギリスが全世界に広めたらしいですね、カレー。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


熱く煮えたぎる鍋。
その中は少し濁った液体に満たされている。
そしてそれを挟んで霊夢と魔理沙は対峙していた。
お互いが引かずに今にも掴みかかりそうな勢いの二人。
ああ、かくもうどん派と雑炊派の溝が、これほどまでに深いとは誰が想像できただろうか。
「鍋の後はうどんと相場が決まってるだろ!」
「決まってないわよ。それに雑炊を淹れる方が常識よ」
白熱する両者の平行線な言い争い。
やがてその矛先は。
「香霖はどっちだ!」
「霖之助さんはどっちよ!」
霖之助の方へと向けられるのであった。

霖之助はその頭脳をフルに運用して答えを導き出そうとしていた。
どちらにも角が立たず、かつ自分もおいしく食べられる物は何かと…
そこで電光石火の如くひらめきが霖之助の脳内を駆け巡った。

「そうだ!カレーにしよう!」

カチャリ、と物騒な音がなる。
霊夢は退魔針を今にも放たんとし、魔理沙は八卦炉を構えてきた。
なぜか死亡フラグという言葉が霖之助の脳裏をかすめるが、いったいどういう意味なのか分からず気にしないことにする。
それよりも眼前に迫った危機をどう対処するかが問題だ。
自身の知識と話術で切り抜けるしかないのである。
「まぁ二人とも落ち着いてくれ」
「香霖もうどんだろ?な?」
「霖之助さんは雑炊よでしょ?」
聞く耳などほとんど持ってはいないようだ。
それでも彼女たちが興味を示すように話題を変えていかねばならない。
「魔理沙、霊夢、カレーはナンで食べるか知ってるか?」
「…いったいなんだいきなり?ダジャレか?」
「カレーはナンで食べるものでしょ?」
「いや、外の世界ではそうではないらしい」
「ほ~…」
「ふ~ん…」
魔理沙は八卦炉を、霊夢は退魔針をそれぞれ構えている手を少し下げた。
二人が興味を持ち始めたこと用だ。
「君たちは西洋の妖怪がカレーを幻想郷に持ち込んだのは知っているだろう?」
「ああ、紅魔館で食べたな。あれは美味かったぜ」
「少し辛かったけど、逆に食欲をそそるからだったわね」
内心、うらやましいと思ったりもしたが構わずに続ける。
霖之助自身、カレーを初めて聞いたのはこの二人からだ。
「それでナンで食べる食べ物だと話していたね」
「ああ、勿体ぶらず教えろ」
「…これを見てくれ」
と、ここで取り出したのは外の世界の書物を2冊。
そこにはカレーライスというアツアツのご飯にカレーをかけたものと、カレーうどんというカレーの中にうどんをいれた二つの新たなカレーがそこには映っていた。
…ゴクリ
誰がが鳴らしたのか生唾を飲む音が店内にやけに響く。
「ちなみに作り方もここに書いてあるよ」
指を指し示す先にはそれぞれの料理の作り方が綺麗に絵つきで説明されていた。
「鍋の残り汁は様々な出汁が出ている。そしてさらに新たに野菜や肉なども加えるからな、どんなにうまいカレーになる事だか」
「…私はうどんが食べたかったんだ。別にカレーうどんでもいいかもしれないな」
「…そうね、ご飯を使ってさえいれば私は別に何でもいいわよ」
霖之助は見事に二人を丸めこむことに成功したのであった。
やれやれ、と口には出さないが小さくため息を吐く。
自分の食べたいものが食べれる喜びもあるため、内心心が躍ってもいたが。
「なぁ、香霖」
「ん、なんだ?魔理沙?」
しかし、彼女の一言で一気に打ち砕かれる結果となるのであったが…


「カレー粉って、あるのか?」



「…あっ!」
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