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古道具屋の漬物

時間がかかって申し訳ない。
リクエスト完成しました。
甘いのはなかなか難しい…しかも短いし…orz
だがなんだろう…とてつもない達成感というものがこみ上げてきましたよ。


<古道具屋の漬物>


続きからどうぞ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


カランカラン


太陽がてっぺんまで登ったところで古道具屋、香霖堂の扉のベルが来客の合図をつげる。
店主 森近霖之助は今しがた入ってきた西行寺 幽々子に声をかけた。
「いらっしゃい、何をお探しで?」
「こんばんわ店主さん。おいしい漬物はあるかしら」
「こんにちわあいにく家は漬物屋でも八百屋でもないんでね」
「品ぞろえが悪いわ」
「外の世界の物なら品ぞろえに自信があるんだが」
「外の世界の漬物はあるのかしら?」
「だからここは漬物屋じゃない。ないものねだりはやめてくれ」
「違うわ、漬物ねだり」
「じゃあ漬物ねだりもやめてくれ」
霖之助は溜息吐きつつ戸棚からポテトチップスと呼ばれる外の世界のスナック菓子を取り出し袋を開けた。
「あら、ちゃんとあるじゃない漬物」
「これは漬物じゃなくてポテトチップスと呼ばれるスナック菓子だ」
「いやいやしっかり漬いてますわ。油に」
別の戸棚から取り出した容器にポテトチップスを流しいれ、その容器を幽々子の前へと差し出した。
「そういえば、おいしい漬物が手に入ったわ」
「そうかい、ならわざわざ家に尋ねなくてもいいんじゃないか?」
サクリ、とポテトチップスを一口食べれば、無駄に強い塩見と脂っこさが口いっぱいに広がる。
そのため霖之助は顔をしかめさせ、対照的に幽々子はおいしそうに食べ続けた。
「珍しい漬物はもってないわ」
「だからこれは漬物ではない」
「時間に漬けこまれた半妖の漬物はここにしかないもの」
幽々子はそう言って、いつの間に近づいたのか霖之助の肩にその身をすりよせていた。
「…たしかに他には置いてないかもしれないね」
その言葉を聞いて嬉しそうに幽々子は微笑みポテトチップスに手を伸ばす。
「ところで、おいしい漬物はいかがかしら?」
「そのおいしい漬物とやらはいったいなんなんだい?」
さも漬物の正体が何なのか気づいていないかのように幽々子に聞く。
「ここあるわ。しっかり漬けこまれた亡霊が」
満面の笑みでそう答えた幽々子に、霖之助も笑顔で答えた。
「それはおいしそうだ」
お互いがそれを味わうかのようにゆっくりと唇を寄せ合った。
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